護猿絵馬

saru20052005-02-04

金山神社の絵馬は面白い。たいてい「日光の三猿」(見ざる・言わざる・聞かざる)の類がおおいけれども、金山神社のは変わっている。
御祭神は、金山比古神(かなやまひこのかみ)金山比売神(かなやまひめのかみ)  
御祭神の両神は、イザナミノミコトが火の神を生んだ際、下腹部に大火傷をしたのを、治療看護した神とされており、お産、下半身の病にご利益があると言われている。現在は、子授け、夫婦円満の神、エイズの御守りなど、性神として信仰を集めている。祭礼には、男根を形どった神輿が担ぎだされ、面掛け行列などが繰り出すという、変わった神社である。

金山神社は鍛冶の神様を祭る神社ですが、江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けに端を発しこの「かなまら祭り」が行われるようになりました。商売繁盛・子孫繁栄(子授け)・安産・縁結び・夫婦和合のご利益があると云われます。また近年、エイズ除けの祭りとして国際的にも有名になりました。毎年、春の息吹を感じるこの季節(4月第1日曜日)に「かなまら祭り」は開催されます。天が与えた自然の営みに感謝をし、多いに笑い騒ぎ、一年間の幸せを願う善男善女がお参りする。下の写真は、そのものズバリの男根である。あまりにも、アッケラカンとしているのがよく分かる。

さて、表題の「護猿絵馬」であるが、写真を見ていただけば一目瞭然である。三猿にプラス二猿である。すなわち、前後とも「やら猿」というのである。数年前、アジアを旅行中、これと同じものを見つけて、わがサルコレに加えてある。